『ガクチカ』はなぜ聞かれるのか

ニュースで、2023年3月卒業の就職活動が本格化し、コロナ禍で学生が「ガクチカ」に頭を悩ませていると報じられています。実際の学生インタビューで「学業はオンライン、サークル活動もしたのですが…(胸を張って言えるものがない)」というコメントがありました。

入社後にどれだけ頑張るのかを伝えようと思っている
ある一人の学生は、そのように言うしかないかなと話していました。面接の雰囲気によっては、そのような回答も良いかなと思います。ただ、なぜ「ガクチカ」を聞かれるのかの意図を、自分なりに分析していないなと感じました。

「ガクチカ」が聞かれる理由
コロナ禍以前から添削等をしていて、ガクチカのエピソードそのものは個人の間で大きな差が見られませんでした。でも、心に残るものとそうでないものがあります。学生は「なに(=What)をがんばり、成果(=Result)をえた」でまとめなくてはならないと思っているようです。それよりも、「なぜ(=Why)行動したのか」「どのような(=How)行動をしたのか」「結果、考えた(=Think)こと、感じた(=Feel)こと」といった内容が書かれていると、引っかかるものがあります。これらの内容で、その人となりが想像できるようになるからでしょう。

「想いを伝える」ことがポイント
スッキリと話の内容が説明され、結果なにが言いたいのかが理解できたときは、本当にスゴイ学生だと感動したことがあります。この経験から「伝え方」もエピソードと同じように大切と考えています。「伝わる伝え方」は、どのような文章構成が良いかがポイントになるでしょう。ですので、日本語と母語といった大きな隔たりはありません。

 

「伝えたい」ことを聞き手、読み手にわかりやすく説明するために「ガクチカ」はあります。先に「エピソード」を考えるのか、それとも「伝え方」の正解はありません。しかし、同時に考えることが重要です。

Kyoto Career Net

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

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