前回は、日本で就職するために日本語力がどれだけ大切かをお伝えしました。では、今の日本語力をどう高め、自信を持って就活に臨めるようにするかを考えていきます。
ステップ1:目標を立てて学習計画を整理する
たとえば、まずはJLPT N3→N2へと段階的に目指すと、到達点が明確になります。
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N3:日常会話ができるレベル
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N2:ビジネスや専門分野でも通用しやすいレベル
学習スケジュールを立て、無理なく進めることを書き出してみると、継続も楽になります。
ステップ2:実践的な日本語に慣れる
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会話練習
言語交換アプリ(HelloTalk、Tandem)や交流サークルを使い、実際に話す機会を増やす。 -
ビジネス日本語を学ぶ
『新完全マスター』などの教材を使って、敬語やビジネスメールの表現を覚えてみる。 -
就活準備の練習
履歴書や面接の練習は、大学のキャリアセンターや就活支援団体に相談する選択肢もあります。
ステップ3:小さな成功を重ねる
例えば、日本語で自己紹介をスムーズに言えた、簡単なメールを書けた、といった小さな達成を積み重ねることも大切です。こうした成功体験は大きな自信につながります。
最後に:日本語は「武器」に育てられる
努力を続けた先に、希望の仕事を手にしたり、職場で信頼を得たりした留学生はたくさんいます。日本語は一朝一夕では身につきませんが、丁寧に使えるようになると、仕事の幅も人間関係もぐっと広がります。
ご自身の専門性に加えて「伝える力」が育てば、新しい扉がきっと開けていきます。

