就職活動を行う際には、自分の強み・弱み、「自分はどんな人間であるか」を伝えることが必要です。日本の企業では、大学の専攻やインターンシップの実績よりも、人柄を重視することが多いからです。
では、「自分はどんな人間であるか」を明確にするにはどうすればいいのでしょうか。その一つの方法として、「自己分析」が有効です。
よくある自己分析の方法に、「自分の強み・弱みを見つけましょう」という方法があげられます。実際に応募書類や面接で「あなたの強み・弱みはなんですか」と問われることがあるため事前に準備しておく必要がありますが、いざ自分の強みや弱みを出そうとするとすぐに言葉にすることができないのではないでしょうか。また、自分で強み・弱みをあげてみても、本当に正しいのか、第3者がみても同じ判断をしてくれるのかと疑問に思えることもあるかもしれません。さらには、自分の強み・弱みが全然思い浮かばないという人もいるかもしれませんね。
自分の強み・弱みを知り、自己PRに活かすために、自己分析を行なって、「自分はどんな人間か」を具体的に言葉に表してみましょう。
【自己分析の方法とポイント】
家族、学校、地域社会など、これまでの人生のなかで印象に残った出来事を振り返ってみましょう。過去を振り返ることで、自分がどういう人間か、どういうことが得意でどんなことが苦手な人間なのかがわかります。現在思い出せるということは、自分の人生に少なからず影響を与えているに違いありません。
1.これまでの具体的な行動を時系列にあげる
小学校、中学校、高等学校、大学、現在とそれぞれの時代で起きたこと、経験したことを具体的に書き出してみましょう。
失敗やうまくいかなかったこともあると思いますが、良い悪いを判断せず、まずは過去の自分としっかり向き合います。
2.なぜ、その行動をしたのかの動機や理由を考える
主な出来事について、その理由や動機を思い出します。
3.そのときになにを感じたのかを考える
それぞれの出来事に対し、感じたことを素直に書き出します。ここでも、良い悪いの判断をする必要はありません。
1から3までのプロセスを行なって、自分がどんな人間であるかを確認します。
このプロセスで導き出した答えによって、どのようなことを学んだのか、現在の自分にどんな影響を与えているか、自分の強み・弱みはどういう部分なのかが明確になると思います。
応募書類や面接で、長所や短所、強みや弱みを問われた時には、ここで導き出した答えを伝えることで、自分らしさや人柄が相手にも理解してもらいやすいと思います。
まとめ
この方法はあくまでも一例ですので、いろいろな方法を試して自己分析を行なってみてください。
これまでの自分を振り返るのですから、自己分析はとても時間がかかると思います。しかし、こうした手順を踏むことで、「自分はどんな人間」を表現することができ、自分の強み・弱みを踏まえて正当に評価してもらえる企業に巡り会える可能性が高くなるでしょう。