会議の終わりに何を言うか

1. ビジネス場面提示:会議の終わり方で印象が変わる

定例会議や打ち合わせが終わり、「では、以上です」となったあと、まわりの人が自然に一言を添えて会議を終えていくことがあります。

その流れに入れず、「失礼します」だけで退出したあと、少しそっけない終わり方だったと感じたことはないでしょうか。

会議では、何を話したかだけでなく、どう終えるかも印象に残ります。

最後の一言は長くなくてかまいません。短い言葉でも、相手への敬意や、話をどう受け取ったかを伝えることができます。

2. うまくいかない例:丁寧でも事務的に見える

丁寧に言おうとして、次のような定型句だけで終えることがあります。

  • 「今日はありがとうございました。失礼します」
  • 「お疲れ様でした。さようなら」

これらは間違いではありません。

ただ、定型句だけだと、「会議が終わったから終わり」という事務的な印象が残りやすくなります。

相手の話をどう受け取ったのか、このあと何をするのかが見えにくくなるためです。

3. なぜ自然に聞こえないのか

会議の最後は、丁寧な言葉を使うだけでは十分でないことがあります。

大切なのは、「ありがとうございました」のあとに、相手の話を受け取ったことや、次にすることを少し加えることです。

相手との関係

社内の会議では、これから一緒に仕事を進めることが多いです。

そのため、「共有します」「整理します」のように、次の仕事につながる言葉が合います。

社外の方との打ち合わせでは、相手の時間や説明への感謝を伝えることが大切です。

「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」のように言うと、相手への配慮が伝わりやすくなります。

自分の役割

会議では、自分が何を決められる立場なのかを考えることも大切です。

たとえば、担当者や若手が「進めます」と言い切ると、自分で決定するように聞こえることがあります。

その場合は、「確認します」「共有します」「整理します」のように言うと自然です。

自分の役割に合った言い方を選ぶと、落ち着いた印象になります。

会議のあとにすること

会議の最後の一言では、「話を聞きました」だけでなく、「このあと何をするか」も伝えると安心感があります。

たとえば、「社内で確認します」「関係者に共有します」「整理してご連絡します」のような言葉です。

次の動きが見えると、相手も安心して会議を終えることができます。

4. 改善表現:会議の終わりに添える一言

「ありがとうございます」に、「何を受け取ったか」または「次にどうするか」を少し足すと、落ち着いた終わり方になります。

① 社外で実務感を出すなら

「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。いただいた内容は社内でも確認し、改めてご連絡いたします。」

相手への感謝と、このあと社内で確認する流れを伝えています。

すぐに答えを出せない場面でも、きちんと受け取ったことが伝わります。

② 社内で仕事の流れを見せるなら

「本日の内容を整理して、関係者にも共有いたします。ありがとうございました。」

会議の内容をそのまま終わらせず、次の仕事につなげる姿勢が見えます。

社内の会議では、連携を意識した一言として使いやすい表現です。

③ 前向きさを添えるなら

「本日いただいたご意見を踏まえて、こちらでも整理してまいります。ありがとうございました。」

相手の意見を受け取ったうえで、次に向けて考える姿勢を示しています。

まだ結論が出ていない場面でも、前向きに終えることができます。

5. まとめ

会議の最後の一言は、情報確認だけではありません。

相手への敬意と、次につなげる姿勢が出る部分です。

「ありがとうございました」だけでも間違いではありません。

そこに、受け取った内容や次の動きを少し添えると、会議の終わり方が自然になります。

門永 美保

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

留学生の就職支援業務の経験もあり、ビジネスマナーも含めたアドバイスを行えます。

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