「できたこと」と「次の一歩」を伝える振り返りの日本語

導入:「がんばりました」だけにしない振り返りの日本語

年末の面談や新年のタイミングでは、この1年を振り返る場面があります。

そのとき、「がんばりました」で終わらせず、できるようになったこと・課題・次の一歩を一言ずつ整理して伝えると、評価や今後の話につながりやすくなります。


会話モデル

登場人物

  • 佐藤部長(上司)
  • アンさん(部下)

佐藤部長:
この1年を振り返って、どうでしたか。

アンさん:
はい。まず、◯◯の業務を一通り、一人で対応できるようになりました。

佐藤部長:
それはよかったですね。

アンさん:
一方で、△△については、まだ判断に時間がかかる場面が多いと感じています。

佐藤部長:
確かに、そこはこれからですね。

アンさん:
今年は、その点を意識して経験を増やし、よりスムーズに対応できるようにしたいです。

佐藤部長:
いい視点ですね。少しずつ任せる場面も増やしていきましょう。

ミニ解説

1. 会話の流れ(構造)

この順番にすると、前向きな振り返りになります。

  1. まず できるようになったこと を伝える
  2. 次に 課題・難しい点 を一つ挙げる
  3. 最後に 次の一歩・意識したいこと を述べる

2. 振り返り+次の一歩の定番フレーズ

  • 「◯◯の業務を一通り、一人でできるようになりました」
    成長を具体的に伝える表現です。
  • 「一方で、△△はまだ時間がかかってしまいます」
    課題を落ち着いて示せます。
  • 「今年はここを強化したいと考えています」
    次の行動につなげる言い方です。

3. バランスの取り方

NG例

「まだまだできていないことばかりです。」

→ 反省だけに聞こえやすい。

OK例

「できるようになった点もありますが、次は◯◯を伸ばしたいです。」


4. ミニ練習アイデア(セルフチェック)

次の3行を、それぞれ1文ずつ書いてみましょう。

  1. 今年できるようになったこと
  2. まだむずかしいこと
  3. 次にやりたいこと

面談では、この中から必要な部分だけを話せば十分です。

門永 美保

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

留学生の就職支援業務の経験もあり、ビジネスマナーも含めたアドバイスを行えます。

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