ランチや休憩中、同僚や上司から「今の仕事以外で、何か興味のある分野はある?」と聞かれることがあります。
こうした場面で自分の関心を話せると、会話が広がったり、新しいつながりができたりします。
ただ、その一言がきっかけで、「今の仕事に不満があるのかな」「そのうち別のところへ行きたいのかな」と受け取られることもあります。
1. うまくいかない例
- 「今の仕事よりも、マーケティングの仕事のほうが自分には向いていると思うんです。」
- 「次は、もっとグローバルなプロジェクトに関わりたいと考えています。」
どちらも前向きな気持ちを伝えているつもりです。
ただ、聞く側には「今の仕事にはもう気持ちが向いていない」「別の仕事を考えている」という印象で残ることがあります。
2. なぜ重く聞こえるのか
なぜ、前向きな興味が「辞めたいという気持ち」のように聞こえてしまうのでしょうか。伝え方には、いくつか注意したい点があります。
今の業務とのつながり
今やっている仕事と興味のある分野が大きく離れているように聞こえると、相手は二つの仕事の関係を考えなければなりません。
説明がないと、「今の仕事から離れたいのだな」と思われやすくなります。
今の役割への考え方
職場で話すときは、今の役割をどう考えているかも大切です。
今の仕事に触れずに「これがやりたい」とだけ話すと、今の仕事への責任感が弱いように見えることがあります。
話す目的
「今の仕事が嫌だから別のことをしたい」のか、「今の仕事にも活かしたい」のか。
目的が分からないと、相手は悪い意味に受け取りやすくなります。
希望の伝え方
「興味があります」と「その仕事をしたいです」では、相手に伝わる意味が違います。
雑談では、すぐに異動や担当変更を希望しているように言うより、今の仕事とも関係のある関心として話すほうが自然です。
3. 改善表現
① 今の業務とのつながりを見せる
「今の業務で数字を見ることが多いので、その流れでデータ分析にも少し興味が出てきました。」
今の仕事を土台にしているため、誤解されにくい言い方です。
② 将来の関心として少し離して言う
「今の仕事をしっかりやるのが前提ですが、将来的にはそういう分野にも少し関わってみたい気持ちはあります。」
今の仕事を否定せずに、将来の関心として伝えられます。
③ 勉強中という事実を添える
「最近、今の仕事にも役立つかなと思って、その分野の資料を少し読んでいます。」
関心だけでなく、今していることも伝えられます。
④ 社内での役割の広がりとして話す
「もし機会があれば、今の担当に加えて、そのあたりのサポートも少し経験してみたいです。」
今の役割を前提にした言い方です。
⑤ 相手に開いた形で終える
「その分野、前から気になっていて。もし詳しい方をご存じだったら、また教えてください。」
関心を伝えながら、会話も広げやすくなります。
4. まとめ
興味のある分野を話すときは、今の仕事を離れたい気持ちとしてではなく、今の仕事とどうつながるかを伝えるほうが分かりやすくなります。
職場では、何に興味があるかだけでなく、どう伝えるかで相手の受け取り方が変わります。
