日本のオフィスでは、日常的に多くのカタカナ語が使われています。もともと英語や他の外国語から入ってきたものもあれば、日本独自の「和製英語」や、意味が変化しているものもあります。学習者にとっては「知っているはずの単語なのに意味が違う」と感じることも多く、注意が必要です。今回は、よく耳にする20語を「分類」しながら紹介します。
外来語そのまま
英語から直接入った語で、比較的理解しやすいものです。
例:ミーティング、プレゼン、リーダー、モチベーション、リスク。
ただし、日本語では英語よりもカジュアルに使われることがあります。
和製英語
英語としては存在しない、日本独自の造語です。
例:サラリーマン、オーダーメイド、リフォーム、コンセント、マイカー。
英語圏では通じないため注意が必要です。
短縮形
日本語に入ってからさらに省略された形です。
例:パソコン、リモコン、アポ、コンプラ、コスパ。
特に若い世代やビジネスの現場では省略形が好まれる傾向があります。
意味が変化したもの
原語とはニュアンスが異なって使われています。
例:マンション(集合住宅)、クレーム(苦情)、サービス(無料で提供されるもの)、プロジェクト(小さな案件にも使う)、キャリア(職歴や働き方全般)。
英語と同じだと思って使うと誤解を招くことがあります。
まとめ
日本のビジネス現場で使われるカタカナ語には、外来語そのまま、和製英語、短縮形、意味の変化などがあります。多くは、日本人自身が「英語だ」と思って使っているものの、実際には本来の意味とずれていることも少なくありません。学習者にとっては混乱のもとですが、「そういう使い方をするのが日本の職場文化だ」と受けとめ、まずは意味を理解しておけば問題なくやり過ごせます。
👉 第2回では「学習者が特に間違いやすいポイント」に焦点を当てますので、引き続きお読みください。