会議で「賛成」をやわらかく伝える日本語表現― ビジネス日本語 会議 編 ―

会議の場で意見に賛成したいとき、つい「賛成です!」と一言で言ってしまうことはありませんか?

もちろん間違いではありませんが、日本の職場では少し強すぎる印象を与えることがあります。

日本の会議では、「賛成+一言の補足」を加えることで、やわらかく、かつ積極的に関わっている姿勢を見せることができます。今回は、その具体的な表現を見ていきましょう。


会話シーン

例1:企画の方向性を支持する

上司:「新しいサービスのターゲットは若い世代に絞ろうと思います。」

自分:「その方向性で進めるのは良いと思います。特にSNSを活用すれば効果が高いのではないでしょうか。」


例2:他の参加者の意見に同意する

同僚:「資料はシンプルな方が理解しやすいと思います。」

自分:「私もそのご意見に賛成です。特に初めて見る人にとっては、シンプルさが重要だと感じます。」


例3:賛成+新しい提案を加える

部長:「来月の会議はオンラインで実施しましょう。」

自分:「賛成です。加えて、事前にマニュアルを共有できるとさらにスムーズに進むと思います。」


解説

  • 「賛成」+理由や視点

    単に「賛成です」だけで終わらせるより、理由や補足をつけると「理解して同意している」という姿勢を示せます。

    → 会議が前進しやすくなる。

  • 「賛成」+提案や改善案

    「賛成」に加えて「こうすればもっと良い」という一歩踏み込んだ発言をすると、積極的に関与している印象を与えられます。

    → 信頼感・評価につながる。

  • やわらかい言い回しの工夫

    「良いと思います」「有効だと感じます」などの言い回しを添えると、強すぎず柔らかいトーンになります。


まとめ

👉 会議で「賛成」を伝えるときは、「一言プラス」を意識しましょう。

  • 「賛成+理由」 → 理解している姿勢

  • 「賛成+提案」 → 積極的な姿勢

ただの同意ではなく、前向きな参加を示すことで、会議の場での信頼感が高まります。

門永 美保

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

留学生の就職支援業務の経験もあり、ビジネスマナーも含めたアドバイスを行えます。

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