これまで3回にわたって、日本のビジネス現場でよく使われるカタカナ語を紹介してきました。今回はいよいよ実践編。実際の会話やメールを想定した練習問題を通して、理解を確認してみましょう。
1. 穴埋め問題
次の文の( )に入る適切なカタカナ語を選びましょう。
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来週の( )で、新製品の販売計画を説明します。
a. プレゼン b. クレーム c. サービス
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お客様から( )が入ったので、至急対応してください。
a. アポ b. クレーム c. ミーティング
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このホテルは朝食が無料の( )に含まれています。
a. プロジェクト b. サービス c. リーダー
2. 言い換え問題
次の文を日本語の自然な表現に直しましょう。
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来週、クライアントとアポイントメントを取ります。
👉 ( )
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この会社はカスタムメイドの家具を作っています。
👉 ( )
-
今回の案件は小さいですが、社内ではプロジェクトと呼んでいます。
👉 ( )
3. 判断問題(正しいか×か)
次の文が正しいかどうかを判断してください。
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「コンセント」は英語でも通じる。
👉 ( ◯ / × )
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「サービスします」は「無料で提供します」という意味。
👉 ( ◯ / × )
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「マンション」は英語でも「集合住宅」という意味。
👉 ( ◯ / × )
4. ケーススタディ
あなたは営業担当者です。お客様にメールを書きます。次の指示に従って、短いメールを作ってみましょう。
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来週の(ミーティング/会議)について日程を調整する
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(アポ/約束)をお願いする
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(プレゼン/発表)で紹介する内容を一文で説明する
👉 実際に日本語で2~3文のメールを書いてみましょう。
まとめ
カタカナ語の多くは、日本人の使い方自体が英語とずれているのが原因です。学習者が間違っているわけではありません。だからこそ「なぜこう言うのだろう?」と疑問に思っても、正そうとするのではなく「日本ではこういう習慣なんだ」と受け流すのが賢い対応です。気になる言葉は心の中で「本来の英語」と「日本語での意味」を整理しておくと安心です。
👉 次回(第5回)は、学習者の疑問に多い「カタカナ語を避けた日本語表現」について紹介します。