反対をやさしく伝える!会議のビジネス日本語フレーズ7つ

「反対です」と言うのは勇気がいる表現です。特に日本の会議では、直接的な否定よりも、やわらかい表現で伝える方が場の雰囲気を保ちやすいです。意見の違いを「別の視点」「懸念」として伝えることで、会議をスムーズに進められることが多いでしょう。


例文

  • 「別の観点から考えると、△△のリスクもあるかと思います。」

    (例:A案について話し合っているときに、リスク面を補足する)

  • 「賛成したいのですが、〇〇の点が少し気になります。」

    (例:同僚の提案に基本的に同意しつつ、追加で注意点を出す)

  • 「その案も良いのですが、□□という方法もあるかもしれません。」

    (例:1つの提案を否定せずに、別の案を紹介する)

  • 「大変参考になります。ただ、実行のタイミングについては再検討が必要かもしれません。」

    (例:提案に基本的に賛同しつつ、スケジュール面の懸念を出す)

  • 「なるほどと思いました。その一方で、コスト面から見ると課題が残るように思います。」

    (例:提案のアイデア自体は良いと評価しながら、費用の問題を提示する)

  • 「とても良い案だと思います。ただ、現場の状況を考えると実現が難しい部分もありそうです。」

    (例:方向性には賛同しつつ、現実的なハードルを指摘する)

  • 「そのご意見には共感します。ただし、別の部門との調整を考えると課題もあるのではないでしょうか。」

    (例:相手の意見を肯定したうえで、調整面での懸念を伝える)


解説

日本語の会議では、「反対」と言うより「懸念がある」「別案を出す」と表現することで、相手の意見を尊重しつつ自分の意見も伝えられます。

否定の言葉を避けると、会議の雰囲気を壊さずに、建設的な話し合いにつなげやすくなります。

こうした表現を選ぶと、相手を正面から否定するよりも、意見交換が前向きに進みやすくなるでしょう。


まとめ

👉 反対意見をそのまま「反対」と言うよりも、「別の視点から」「懸念として」「別案として」伝えると、相手に受け入れられやすいです。会議の場をスムーズに保ちつつ、自分の意見もしっかり伝えられる方法の一つになります。

門永 美保

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

留学生の就職支援業務の経験もあり、ビジネスマナーも含めたアドバイスを行えます。

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