前回は、応募書類の形式を守ることでした。今回は、応募書類の内容を書くときのポイントです。
これまでも、自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたことなどは、個人によって内容が異なるので、誰もがあてはまる共通した答えというものはないと言ってきました。また、企業によって自分のどの面を見せるか違いますので、同じ人でも企業ごとに内容を変えなくてはなりません。個人でも、内容に選択肢がいくつかあるわけです。だから、“これが正解”を探すことや教えてもらおうとすることは、無意味なことです。それよりも、より効果的に伝えるためどのように書けばいいのかを考えてください。
応募書類でチェックされるポイント
□ オリジナリティがあるか
□ 論理的に書かれているか
□ 興味をひくものか
□ 人生観・価値観が見えるか
□ 企業にとって魅力的な人間か
□ 入社後の将来が想像できるか
書くときに気をつけること
□ ポイントは1つにしぼり、最も自分らしいエピソードを選んで論理的に書く
あれもこれもとたくさんの要素を盛り込む人がいます。そうすると、読み手はスッと流し読んでしまうだけで、興味を持たず、記憶に残りません。読み手にどんな人間かを想像してもらうには、具体的な行動や経験で伝えることが効果的です。まずは、行動や経験を詳しく書いて、読み手が共有できるようにします。
書くときにやってはいけないこと
□ ありがちな形容詞を使わない
(コミュニケーション能力、責任感、チームワーク、行動力など)
このような言葉では自分を表現することはできません。また、その言葉に対しての書き手と読み手のとらえ方が違ってしまうことも起こりがちです。また、日本の企業を志望する理由で、“貴社でまなびたい”、経験を積みたい“と発言する留学生がいます。企業が従業員を教育することは、教育を受けた従業員が効率よく企業活動ができるようにさせるためです。企業の研修制度は、“学び“が目的ではありません。
“なにを書けば良いのか“の答えはありませんが、”どうやって書けば良いのか“のポイントをおさえることは必要です。