留学生のその言葉、私はこう分析しています。

“今からでも、大丈夫ですか”

新卒採用活動がひと段落つきつつあるこの時期に、このような問い合わせを受けます。こんな質問をする大多数の人は、“大丈夫です”という言葉を待っているのをわかってはいるんです。でも、嘘は言えないし…。最近、私がほとほと困り果てているのが、言葉は発せずとも態度に出たらしく、“話にならん”と逆ギレされてしまいました。

このような言葉だけで判断するのではなく、いろいろと質問を投げかけ、それらの回答とこれまでの経験を照らし合わせ、このような問い合わせをする人の傾向を次のように分析しています。

他人への依存度が高く、自分の評価軸がない

仕事の経験もなく、しかも母国以外で就職活動していることは大変不安かと思います。分からないことを人に尋ねることは必要ですが、誰かに依存して、自分の人生を他人に委ねるわけにはいかないんです。最終決定は自分で決めなくてはなりません。

日本人の就職活動をまねるだけで終わっている

実際に企業に応募する前には、自己PRや志望動機などの準備をしておくことが必要です。そういった準備が不十分な上に、卒業後に働く自分の姿を想像することなく、とりあえず就職活動をしている人が見受けられます。結局は、内定がゴールになってしまい、就職活動の対策や戦略だけを考えれば良いと思ってしまう。内定はワークキャリアのスタート地点に立つためのものであって、成功、失敗といった二項対立のものではないんです。

まずは、言葉を変えてみる

本人が卒業までに“なんとかする”といった気持ちでないと、私たちのようなサポーターもどうすることもできません。すぐに気持ちを入れ替えることは難しくても、まずは”卒業までに、決めたいです”という言葉を口にしてはどうでしょうか。

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