就職活動で使える日本語表現|敬語の練習はシミュレーションがカギ

就職活動に必要な日本語力とは

日本語学習者の中には、日常会話とビジネスの日本語が大きく異なると考えている方も多いかもしれません。特に、就職活動においては「完璧な敬語を使わなければならない」とプレッシャーを感じる留学生もいるようです。

ですが、これまで多くの留学生と接してきた経験から言えば、敬語が原因で失礼に感じたことはほとんどありません。むしろ、留学生の多くはフォーマルな日本語から学び始めるため、丁寧な表現を自然と使えています。


就職活動で使われる日本語とは?

就職活動では、特定の場面でよく使われる日本語表現があります。特に以下のような場面では、定型的なフレーズが多く使われます。

想定される場面と必要な言葉

  • 電話:初めての連絡、担当者への取り次ぎ
  • メール:応募、問い合わせ、日程調整など
  • 面接:自己紹介、志望動機、質問への受け答え

これらの場面ごとに、基本フレーズを覚え、繰り返し練習することが大切です。


学習方法のポイント

① 日本人向けの情報も活用しよう

「新卒」「就職活動」「電話対応」などのキーワードでWeb検索すると、多くの就活マニュアルサイトが見つかります。必ずしも留学生向けではなくても、日本人と同じ目線での情報を活用することで、より実践的な対策ができます。

② ロールプレイでシミュレーション

  • 想定される会話をスクリプト化
  • 企業の担当者や面接官になりきる
  • 実際に声に出して練習する

アウトプットを意識した練習が、もっとも効果的です。


敬語の練習は「あとから」で大丈夫

「敬語をマスターしなければ…」と心配しすぎる必要はありません。まずは就職活動の具体的な場面に対応する表現を学び、必要な敬語はその中で復習・強化すれば十分です。

敬語の基礎をおさらい

  • 丁寧語:〜です、〜ます(すでに習得済みの人が多い)
  • 尊敬語:相手の行動を高める言い方(例:いらっしゃる)
  • 謙譲語:自分の行動をへりくだる言い方(例:伺う)

注意すべきポイント

  • 尊敬語と謙譲語の区別は特に重要
  • 二重敬語に注意(例:「おっしゃられました」など)
    • 不自然で誤解を招くことがあります

まとめ|実践練習が一番の近道

就職活動に必要な日本語表現を身につけるには、**場面を想定した実践練習(ロールプレイ)**が最も効果的です。敬語の習得はその延長として進めていきましょう。

焦らず、少しずつ自分の言葉で話せるようになることが、就職活動成功のカギとなります。

門永 美保

ビジネス日本語講師

日本語教師養成講座420時間修了。2015年4月から現在まで、京都府内大学の留学生を対象としたビジネス日本語の講義で非常勤講師を務めています。

2023年からは日系企業に就職したい・就業している世界中の人へ向けたビジネス日本語のオンラインレッスンを展開。

留学生の就職支援業務の経験もあり、ビジネスマナーも含めたアドバイスを行えます。

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