日本語には、友だちと話すときのカジュアルな表現と、会社などで使うビジネス表現があります。ここでは、3つのポイントを説明します。
1. 文の形がちがう
カジュアルな日本語は短くてシンプルです。でも、ビジネスではていねいな言葉を使います。
• カジュアル:「今日、時間ある?」
• ビジネス:「本日、お時間をいただけますか?」
2. 動詞の使い方がちがう
ビジネスでは、敬語(尊敬語・謙譲語)を使います。
• カジュアル:「この書類、見た?」
• ビジネス:「こちらの書類をご覧になりましたか?」(尊敬語)
• ビジネス:「こちらの書類を拝見しました。」(謙譲語)
3. あいさつやクッション言葉を使う
ビジネスでは、すぐに要件を言わず、やわらかい表現を使います。
• カジュアル:「この仕事、手伝って!」
• ビジネス:「お手すきの際に、お手伝いいただけますでしょうか?」
カジュアルな表現とビジネス表現を使い分けることで、相手によい印象を与えることができます。場面に合わせて、適切な表現を選びましょう!
練習問題:カジュアル表現とビジネス表現
以下の文を、ビジネス表現に書きかえてください。
問題 1:あいさつ
(1) さっきはありがとう!
(2) ごめんね、ちょっと遅れるよ。
(3) じゃあ、またね!
問題 2:依頼
(4) これ、ちょっと手伝ってくれる?
(5) 会議の時間を変えてもいい?
(6) その資料、送ってもらえる?
問題 3:意見を伝える
(7) これはダメだと思うよ。
(8) こっちのほうがいいんじゃない?
(9) このやり方でやろう!
問題 4:断る・調整する
(10) それはできないよ。
(11) 今日はちょっとムリ。
(12) この仕事、あとでやるよ。
※ 回答は次回!