日本の企業に就職したいのであれば、志望動機は自分と“組織(=企業)”の関係性をどうとらえ、伝えるかが重要になるのではないでしょうか。ポイントをいくつかあげますので、参考にしてください。
- 自分の経験や能力を“組織(=企業)”のなかでどのように発揮するのか
目標に対して、ひとりではなく、チームの一員としてメンバーと協調して頑張ることができることを伝えます。“どのように”の部分は、相手が理解しやすいような表現が必要です。 - “組織(=企業)”の中の一員として一体感を持てるか
会社や職場の繁栄を願い、自分ではなく“組織(=企業)”を重視する価値観は、外国人の従業員にも求められています。忠誠心を誓えとまでは言いませんが、そもそも好きになれないのであれば、その企業に入社したいのでしょうか。 - スペシャリストよりもゼネラリストになれるか
日本企業は、職種ごとに採用するのではなく、新卒を一括で採用し、入社後にそれぞれの適性にあうキャリア形成を目指しています。“なにをしたいか”は、具体的な職種は必要ありません。仕事を通して“なにをめざしているのか”を述べます。 - “組織(=企業)”の一員としての自分の役割と社会への貢献
企業は、事業活動を通して社会に貢献するという側面も持っています。職場での自分の役割と企業の事業活動を結び付けて、その先にある社会にどのように貢献できるのか、あるいは貢献したいのかを最後にまとめれば、志望動機のできあがりです。
最後に、絶対に誤解してほしくないことをひと言。
“組織(=企業)”は、教育の場所ではないということ
日本企業が採用した人たちのキャリア形成を積極的に行ってきた理由は、将来において教育投資の回収が見込めると考えていたからです。決して、日本企業は“学ぶことができる”や“経験を積むことができる”といった教育を提供してくれる場所ではありません。“組織(=企業)”の中で自発的に学び、成長することによって“組織(=企業)”に貢献できる将来像を伝えなくてはならないのです。